釣りをするときにいつも気になるのがその日のお天気です。
興味があるタイトルなのでお天気予報で有名な、井田寛子さんの講演会をこの前の土曜日に宝塚ホテルに聞きに行きました。
2050年の天気予報~身近な天気と地球温暖化~
井田寛子さんは長くNHKのニュースウォッチ9で天気予報のコーナーを務められていたので、ほとんどの方が顔を見ると知っている方だと思います。

オープニング
宝塚市環境部長のお話の後いよいよ井田さんの登場です。
宝塚ホテルに400名ほどの聴講客がこられてましたが、6割くらいが年金生活している人のようでした。
2050年なので今から34年後の話です。
と、井田さんおっしゃった瞬間、しまったという顔をされました。
おおよそ、6割の人は100歳以上になっている計算で、この世には存在しないと思います。
医学が進歩して寿命が延びるかもしれません。
とフォローされませしたが、苦笑が起こりました。
気を取り直して講演は続きます。
現在はTBSのあさチャンに出演されていますが、未明の2時に起きて3時にTBSに入り、5:25の放送までその日の天気を予想するそうです。
天気予報のシステムは国民の命を守る役割を担っているNHKのほうが豪華らしく、民放は少し劣るそうですが、その分、自分の考えを天気の予測に盛り込むことができ、やりがいのある仕事であるとおっしゃってました。
天気予報の用語は独特
時間帯の呼び方
お天気を聞いていて、朝早い時間を明け方などと言いますが、これはまだましで、夜のはじめとかいったいいつなのか全く知りませんでした。
それでも、天気予報は聞き流しながら聞いてますが。
実は、ちゃんと定義されていて次のようになっています。
0~ 3時:未明 | 12~15時:昼過ぎ |
3~ 6時:明け方 | 15~18時:夕方 |
6~ 9時:朝 | 18~21時:夜のはじめ頃 |
9~12時:昼前 | 21~24時:夜遅く |
お天気お姉さんは、これではわかりにくいだろうと、一応7時ころから雨ですとか補足してくれているようです。
降水確率
例えば、降水確率 50%とは次のような定義らしいです。
過去10年の統計で、同じような気象条件のもと10回中5回雨が降った実績がある。
クイズ形式でこの50%の意味を質問されましたが、会場のみなさんも50%の地域で雨が降るとか、1日のうちに50%の時間雨が降っているとか、思われている方が半分くらいいらっしゃいました。
なので50%ともなると、結構当たるも八卦当たらぬも八卦の世界です。
異常気象の定義
ニュースでやたら異常気象という言葉を聞くようになりましたが、適当にこの言葉を使っているわけではなく、ちゃんとした定義があることを初めて知りました。
お話によると、30年に1回の割合で同じ場所で発生する気象現象とのことらしいです。
近年、温暖化によって、大雨など頻度、強度が増してきていると学者さんは考えられているそうです。
周りで起こる現象としては、豪雨、非常に強い台風、寒い地域では豪雪など。
温暖化なのに豪雪?と思うかもしれませんが、温暖化で水蒸気の量が増えているため、雪が降らなかったところでも降ったり、降るとたくさんの水蒸気が雪になるためにこの現象が発生するとのことで驚きです。
1885年から2015年の間に平均気温が0.85度上昇したそうで、IPCC(気候変動に関する政府間パネル=国際的に最も権威ある気象に関する機関)からも温暖化によって世界中に発生する干ばつ、洪水など警鐘が鳴らされています。
温暖化がもたらす影響で海水面が上昇し住める地域が減り、日本でも平地では住めなくなるところが増えてくるので心配です。
2050年の天気予報
タイトルの2050年の天気予報は実際に各国の気象キャスターが映像として残しているそうで、日本版はNHKが制作し井田さんが出演されています。
このなかでも私が一番印象に残ったフェーズがこれです。
今年の京都の紅葉の見ごろはクリスマス頃になりそうです...
34年後娘たちとこのような会話をしているのでしょうか。
おじいちゃん、クリスマスなのでそろそろ紅葉を見に行こう。
映像の中に出てきますが、沖縄のサンゴの白化という問題が出てきますが、今年すでに石垣島では既に大問題になっています。
2014年に制作した映像よりもさらに早いペースで温暖化が進んでいるのか?
瀬戸内海の水温も上がってきているのか、今までにはあまり見かけなかった魚が釣れたというのも聞きます。
子供や、孫たちのためにも温暖化防止の活動をしなければとつくづく考えさせられました。